謎のギブソンレスポールレプリカ。
詳細不明のまま入手しましたが、数あるコレクションの中で一番気に入っている1本です。
ヘッドインレイはギブソンになっていますが、ギブソン製ではありません。
ペグがTOKAI刻印入り
ボディー、ネックの形状
基板サーキット
以上の点からベースはTOKAI製ではないかと思います。
TOKAI製だとすれば、シリアルナンバーからの製造年は1980年。
トーカイLSシリーズの絶頂期です。
そうなると気になるのが元のグレードですが、
ネック角度
フレットエッジドバインディング
(フレット打ち替えでバインデジングは削られてます。)
1ピースマホガニーバック
ラッカー塗装
以上の点からLS80以上かと思われます。
ピックアップはゴトー製PAFが搭載されており、
LS100以上に搭載されたディマジオピックアップをわざわざゴトー製に変更するのは考えずらいです。
また、トップのメイプルも綺麗なフレイムパターンが出ているものの、センターブックマッチではありません。
となると、元グレードはLS80である可能性が高いです。
それにしても、なんとも美しいTOPの杢目、色合い。
上級グレードの整った虎杢よりも、こういった感じのちょっと不規則なフレイムスの方がリアルバーストっぽくて好みです。
同年代のLS80をもう一本持っていますが、木目は全然違います。
同じ金額でここまで違う個体があったのでしょうか?
謎が多いギターです。
当時のカタログではLS80にはレモンドロップの設定は無いようです。
バックのマホガニー部分は比較的濃い色であることから、トップのみリフィニッシュされている可能性が高いです。
トップのメイプルはラミネートではなく無垢材です。
でもここを見てしまうと、リフィニッシュではないような…
当時の最高級モデルのLS200はピックアップやサーキットまで完全オーダーメイドだったようなので、その可能性も捨て切れませんが。
どなたか詳しいマニアの方、何かご存知でしたら情報頂けるとありがたいです。
見た目も音も良くてとても気に入っていたのですが、
なんと!
つい先日、ネックを折ってしまったのです。
スタンドに立ててあったのですが、絡んでいたシールドを横着して引っ張ったら、
スタンドごと倒してしまったのです。
ギターは正面から床に。
絶叫しました。
裏面から打ったのならまだしも、正面からの衝撃でパックリ。
折れた、というよりも裂けた、割れた、という表現の方が正しいかもしれません。
このネックの弱さは、レスポールタイプの宿命かもしれません。
通常、ネックの材はネックと平行に木目をとります。
ヘッドに角度がつけばつくほど、その部分の強度は落ちます。
その対策で、近年のものではヘッドと平行に目取りしてあるものも多々見受けられます。
これは、90年代のバッカス製。
こちらは最近のトーカイ。
どちらもヘッドに対して平行の木目になるよう削りだされています。
くよくよしていても仕方ありません。
治します。
次へ続く
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